【編曲のお仕事】朝をテーマにしたクラシック風の曲のアレンジ

今回は、お得意様の山本博子さんからの編曲依頼を紹介したいと思います。内容は朝をイメージしたシンプルなピアノ曲を作ったので、それをオーケストラ風にアレンジしてほしいというものでした。これを受けた時、真っ先に思い浮かんだのはグリークの「朝の気分」でした。

今回送られてきたデモの原曲は、はっきりとしたメロディに対してシンプルな3和音のコードがついている状態でした。これをオーケストレーションするにあたって、まず考えるのはメロディをどの楽器にするかです。自然に思いつくのはストリングスやフルートといったところでしょうか。フルートは王道ですがやはり朝に相応しい音色のような気がします。それに加えてクラリネットをメロディにすることにしました。

グリークの「朝の気分」では、冒頭にだんだん日が昇って朝が始まることを思い起こさせる導入部分がありますね。ああいう感じを出したかったので導入パートは別途私が作曲することにしました。Fadd9/Aというコード(Fに9thを足してベースをAにした展開形のコード)をずっと鳴らして徐々にクレッシェンドさせているのですが、このコード好きでよく使います。なかなか雰囲気がある響きで、SUSコードではないのですが、次のコードに行きたがる性質が強いので、SUSっぽい使い方をしたりします。

今回は生のオーケストラを使わずソフト音源で作っていますので、打ち込みっぽくならないようストリングスに関してはアンサンブル、ソロ、シンセなどの音色をそれぞれEQで調整して、4~5種類の音色を混ぜて使っています。

テンポについてはほぼ全部の小節で微妙に揺らして自然な感じがでるよう心掛けました。個々の楽器のダイナミクス、抑揚についても同様ですね。それでは以下ダイジェストになります。

 

参考動画