クラシックとジャズの違い【4】強弱・アクセント編

「クラシックとジャズの違い」第4回目はメロディ、フレーズにおける強弱、アクセントの付け方の違いについて考察したいと思います。クラシックでは例えば4/4拍子の曲の場合1拍目を強調して演奏しますよね。文字で表すならば、タン、タ、タ、タという感じです。しかし、ジャズの場合、4/4拍子では2拍目と4拍目にアクセント(ビート)を感じて演奏します。ウン、タン、ウン、タンという感じです。

このジャズのリズムの感じ方を「裏拍でリズムをとる」といい、R&Bなどのポップスでも取り入れられています。これにより、以前の記事で述べたグルーブ感もクラシックとは違ってくるのです。また、裏拍でリズムを感じることにともなって、同じ16分音符の速いフレーズの演奏もアクセントが変わってきます。

例えば以下のフレーズを演奏する場合、クラシックとジャズではアクセントの付け方がまったく違うのです。クラシックは基本的に4つの音が連続する場合は1つ目にアクセントをつけて演奏します。しかし、ジャズの場合は2つ目と4つ目にアクセントをつける傾向にあります。(必ずではありません)1つ目にアクセントがつくことは稀です。よくジャズのフレーズを口ずさむことを、「スキャット」といいますが、あの「シャバドゥビヤバドゥビドゥバウバ・・・」は大体2個目、4個目などの偶数番の言葉にアクセントがきていますよね。あの感じです。

なぜ、ジャズは裏拍なの?

なぜ、ジャズは裏拍にビートを感じて演奏するのでしょうか。諸説ありますが、ジャズはもともとダンスを目的として演奏されることが多かったからだといわれています。人間の本能としてダンスをするには裏拍ビートが気持ちいいというのがあるようです。ここで「クラシックも舞踏曲があって踊るじゃないか」と指摘する方もいると思います。しかしクラシックの舞踏曲のほとんどがワルツで、ウン、タッ、ター、ウン、タッ、ター、とやはり裏拍にアクセントがきているんですよね。

実はこの裏拍主体のアクセント、ポップスのギターソロやピアノの伴奏にも取り入れられていて、一見何でもないフレーズなのにものすごくグルーブしている要因になっていたりします。

余談ですが、この裏拍アクセントを会得するのに、「ウ」と日々口ずさんで癖をつけていたところ、周囲から変な目で見られてしまいました(笑)