クラシックとジャズの違い【5】音楽的イディオムの違い

「クラシックとジャズの違い」第5回目は「音楽的イディオムの違い」について考察したいと思います。「イディオム」とは直訳すると「慣用句」すなわち「よく頻繁に用いられる定型的なフレーズ」のことをいいます。ジャズでは演奏者があるコード進行の上でアドリブのソロを行います。クラシックにおいてもオーケストラの伴奏をバックにバイオリン奏者やフルート奏者が曲中にソロ(カデンツァ)を行う協奏曲があります。このソロで奏でられるフレーズはクラシックとジャズでは明らかな違いがあります。

スケール(音階)の違い

クラシックにおけるソロは大抵の場合、メジャースケールやマイナースケール、そしてコードに基づいたアルペジオが主体です。半音階(クロマチックスケール)もありますが基本的な使い方にとどまります。一方、ジャズにおけるソロはというと半音階的なフレーズが当たり前に用いられ、その用法、半音階の処理についても、ビバップスケールと呼ばれるものや、ブルースに基づいたブルーノートなど様々なアプローチがあります。以下ジャズのソロにおける代表的なイディオムをいくつか紹介します。

ジャズのソロにおける半音階的なイディオムの例

①G7で用いられるビバップスケール

②CMaj7で用いられる半音階的なアプローチ

③Dm7で用いられるブルーノート的なアプローチ

④その他の半音階的なアプローチ

これらは理屈というよりは先人の偉大なアーティスト達が、心地よい響きを追求した結果、慣用句として根付いたと解釈しています。ただ、その一連のフレーズにはある一定の傾向みたいなものはあるので、様々なソロを分析してみるとよいかもしれません。(例えばG7ではF#が経過的によく用いられるなど)

参考動画

▼ビバップスケール主体のソロ

▼クラシックのカデンツァ